VAMP NECROPHILIA ANOTHER SEXUALITY
⇒HOME | ANTHOLOGY | LINK | PROFILE | BBS
 CINEMA LITERATURE COMIC DRACONIA MYTHOLOGY 

Movie@Necrophilia

は新着です (Last Update 3/18)

嵐が丘 (1953)
監督 ルイス・ブニュエル 主人公のヒースクリフをアレハンドロ、ヒロインのキャサリンをカタリナ、とスペイン名に、舞台をヒースの丘からメキシコの砂漠へと置きかえたブニュエル流「嵐が丘」。

カタリナの屍体を掘りおこし愛するアレハンドロ。
このラストを愛と呼ぶか狂気と呼ぶか。


86分にこめられた密度の濃い凄まじい愛の物語。
原作 エミリー・ブロンテ
出演 イラセマ・ディリアン
ホルヘ・ミストラル
リリア・プラド
ホラー度 ★★★★
グロテスク度 ★★★★
アート度 ★★★★
昼顔 (1966)
監督 ルイス・ブニュエル 裕福で貞淑な人妻セブリーヌは、内面に性への憧憬を抱いている。

あらゆる性嗜好を満喫できる売春宿。ネクロフィリアの老人はセブリーヌを棺に横たわらせ、さめざめと泣きながら欲情する。

退屈な人妻の心理と夫への罪悪感がよく描写されていたと思う。どこまでが妄想でどこまでが現実かはっきりしないところも魅力なのだろう。

映像はさすがにブニュエルという感じだし、貞淑で淫乱な人妻を演じたドヌーブのファッション(サン・ローラン)も素晴らしかった。
原作 ジョセフ・ケッセル
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ
ジャン・ソレル
ジュヌヴィエーヴ・パージュ
ミシェル・ピッコリ
ホラー度
グロテスク度
アート度 ★★★★★
妖婆・死棺の呪い (1967) 
魔女伝説・ヴィー(ビデオタイトル)
監督 ゲオルギー・クロパチェフ
コンスタンチン・エルショフ
ロシアの文豪ゴーゴリの短編「ヴィー」が原作。

若い娘の屍体に憑こうとする妖怪たちと一人の神学者の戦いを描いた物語。

ロシアの土着的な雰囲気と、屍体が魔女と化し立ち上がったり異形の群れのSFX(?)が奇妙な味わいをかもす。少女の妖しいまでの美しさと、稚拙だが趣向を凝らした演出が愛すべき作品だ。

1985年に劇場公開されるまでは、真夏の深夜TVの定番的作品だった。少女の屍体がスックと立ち上がる映像はとても怖くてトラウマ的シーンの一つであった。
原作 ニコライ・ゴーゴリ
出演 レオニード・クラヴレフ
ナターリヤ・ワルレイ
ニコライ・クトゥーゾフ
ホラー度 ★★★★
グロテスク度 ★★
アート度 ★★★
悪魔のいけにえ(1974)
監督 トビー・フーパー 屍体の皮で作ったレザー・フェイスに屍体のパーツで飾られた部屋。レザー・フェイスのモデルはエド・ゲインといわれている。

大きな図体でチェーンソーをふりまわすレザー・フェイスも怖いが、個人的には最初にヒッチハイカーとして乗り込んできた兄貴と怪しげな店のおやじのほうが不気味で怖かった。

実際に屍体を切り刻むシーンも血みどろシーンもないのに、どうしてこんなに恐怖をかもせるのか、そこのあたりがこの映画のすぐれたところだろう。ザラザラした画面、ドキュメンタリーぽいカメラが理由のない怖さを倍増させる。
出演 マリリン・バーンズ
ガンナー・ハンセン
エド・ニール
アレン・ダンジガー
ホラー度 ★★★★★
グロテスク度 ★★★★★
アート度 ★★★
ラ・パロマ (1974)
監督 ダニエル・シュミット 原作のタイトルは「スタニスラワ・ダスプの遺言」。

妻パロマの遺言で、三年後にその墓をあばき棺を開けた夫が見たものは、生きているときと同じ妻の姿であった。遺言をはたすために、夫は苦しみながら屍体を切り刻む…。

棺をあけたときにパロマの目がぱっちりと開いているのが不気味。
幻想的で頽廃ムードあふれる作品。
原作 エーヴェルス
出演 イングリット・カーフェン
ペーター・カーン
ペーター・シャテル
ホラー度 ★★
グロテスク度 ★★★
アート度 ★★★★★
ゾンビ (1978)
監督 ジョージ・A・ロメロ 「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(ゾンビの誕生)」に次ぐシリーズ第2作。

ショッピング・モールを徘徊する生ける屍VSヘルス・エンジェルス、そして主人公たちの戦い。

ホラー映画としてだけでなく、SFアクション映画としても楽しめる。また世紀末のペシミスティクな空気がどこか頽廃的でさえある。

巨大なショッピング・モール、エレベーターから這い出るゾンビ、死闘のグロテスクなシーンが部分的にモノクロで撮られ不気味さが倍増。
監修 ダリオ・アルジェント
出演 デヴィッド・エムゲ
ケン・フォーレ
スコット・H・ライニガー
ゲイラン・ロス
ホラー度 ★★★★★
グロテスク度 ★★★★★
アート度 ★★★
ZOO (1985)
監督 ピーター・グリナウェイ ストーリーそのものよりも、ディテールにこだわったペダンティックな美意識が核をなす作品。

動物の屍体が腐敗するさまと死にとりつかれた双子の動物学者、片足を失った女、左右対称の映像などにみられるグリナウェイ独自のセンス。

好き嫌いはあろうが、私には甘美な毒のように魅力的である。
音楽 マイケル・ナイマン
出演 アンドレア・フェレオル
ブライアン・ディーコン
エリック・ディーコン
ホラー度
グロテスク度 ★★★★
アート度 ★★★★★
羊たちの沈黙 (1990)
監督 ジョナサン・デミ 女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件が続発。FBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターに示唆を受ける試みを始め、訓練生ながらその任に選ばれたクラリスは獄中のレクターに接触する・・・

原作はトマス・ハリスの同名小説。前作「レッド・ドラゴン」に登場し鮮烈な印象を残した狂気の天才レクターを再びフィーチャーしている。

先にも挙げた猟奇殺人者エド・ゲインをモデルとしたバッファロー・ビルよりも、獄中のレクターのほうが数倍怖いのは、アンソニー・ホプキンスの卓越した演技力と存在感のせいだろうか。クラリスを演じたジョディ・フォスターも、バッファロー・ビルの家で見せた恐怖がこちらにリアルに伝わってきてすばらしかった。

屍体的には、バッファロー・ビルの作るボディ・スーツよりも、レクターの「作品」のほうがよりアーティスティックで恐ろしかった。

アカデミー賞の作品・監督・主演女優・主演男優賞といった主要部門を独占受賞。
原作 トマス・ハリス
出演 ジョディ・フォスター
アンソニー・ホプキンス
スコット・グレン
テッド・レヴィン
ホラー度 ★★★★★
グロテスク度 ★★★★
アート度 ★★
デリカテッセン (1991)
監督 ジャン=ピエール・ジュネ 公開時のコピーは「肉踊る世紀末の巴里へようこそ」

核戦争終了15年後のパリ郊外、草も木も生えず、食べ物のないはずの近未来の精肉店で売られている肉とは…?

このテーマにありがちなブラックユーモアだが、SFともファンタジーともつかない映像が童話的でおもしろい。
出演 ドミニク・ピノン
マリー=ロール・ドゥーニャ
ジャン=クロード・ドレフュス
ホラー度
グロテスク度 ★★
アート度 ★★★★
キスト (1996)
監督 リン・ストップケウィッチ 公開時のコピーは「秘密のエクスタシー 一番好きなものは美しい死体」

幼い頃から死に執着をしめしていたサンドラは、葬儀屋につとめることになり、自らの欲求のままに、美しい屍体と交わるようになる。そして彼女に好意を寄せる青年。

ネクロフィリアという題材ながら、美しい映像とイメージは繊細さを感じさせる。
出演 モリー・パーカー
ピーター・アウターブリッジ
ジェイ・ブラゾー
ホラー度
グロテスク度 ★★
アート度 ★★★

以下制作中です

戻る